アインシュタインの電話番号
2011.06.21
Node.jsアプリをCoffeeScriptで記述する

Node.jsでのHello worldを済ませて、expressコマンドでアプリの雛形を自動生成できるようになったので、自分がNode.jsに興味を持った当初の目的である以下について実行してみる。 普段自分がRubyで使っているSinatra+Slim+Sassと似たような開発環境を、Node.jsでもExpress(CoffeeScript)+Jade+Sassを使えば実現できるかも?

個人的には、上記の憶測がなかったらNode.jsをやってみようと思わなかったと言っても過言ではないので、できるだけ早い段階でこの組み合わせをやってみたくて、まずはCoffeeScriptを触ってみた。

Node.jsアプリの雛形を自動生成

まずはNode.jsアプリの雛形を自動生成する。-cオプションでCSSにはSassを使うことを指定する。HTMLはデフォルトでJadeが選ばれるので指定はなし。

$ express -c sass
destination is not empty, continue? y
   create : .
   create : ./package.json
   create : ./app.js
   create : ./public/stylesheets
   create : ./public/stylesheets/style.sass
   create : ./public/images
   create : ./public/javascripts
   create : ./pids
   create : ./views
   create : ./views/layout.jade
   create : ./views/index.jade
   create : ./logs

既にExpress, Jade, Sassはインストール済みなので、それらへのリンクを貼る。

$ npm link express jade sass
./node_modules/sass -> /Users/ruedap/.node/v0.4.5/lib/node_modules/sass
./node_modules/express -> /Users/ruedap/.node/v0.4.5/lib/node_modules/express
./node_modules/jade -> /Users/ruedap/.node/v0.4.5/lib/node_modules/jade

これでNode.js雛形アプリを起動できるようになったはず。

$ node-dev app.js
21 Jun 18:28:03 - [INFO] Started
Express server listening on port 3000

ここまでが前回前々回のおさらい。

ExpressをCoffeeScriptで

ExpressのコードをCoffeeScriptで書くための手順について。

CoffeeScriptのインストール

CoffeeScriptをまだインストールしてなかったら、まずはインストール。

$ npm install -g coffee-script
/Users/ruedap/.node/v0.4.5/bin/coffee -> /Users/ruedap/.node/v0.4.5/lib/node_modules/coffee-script/bin/coffee
/Users/ruedap/.node/v0.4.5/bin/cake -> /Users/ruedap/.node/v0.4.5/lib/node_modules/coffee-script/bin/cake
coffee-script@1.1.1 /Users/ruedap/.node/v0.4.5/lib/node_modules/coffee-script 

これでcoffeeコマンドが利用可能になる。

$ coffee -v
CoffeeScript version 1.1.1

app.jsをapp.coffeeに変換

次に、既存のJavaScriptをCoffeeScriptのコードに自動変換できるツールjs2coffeeをインストールする。これは、先ほどexpressコマンドを使って自動生成したapp.jsを、わざわざ手書きでCoffeeScriptに書き直すのではなく、機械的に一発変換するため。

$ npm install -g js2coffee
/Users/ruedap/.node/v0.4.5/bin/js2coffee -> /Users/ruedap/.node/v0.4.5/lib/node_modules/js2coffee/bin/js2coffee
js2coffee@0.1.0 /Users/ruedap/.node/v0.4.5/lib/node_modules/js2coffee 

インストールできたら、js2coffeeコマンドを使って、app.jsをCoffeeScriptのコードに変換してapp.coffeeとして保存する。

$ js2coffee app.js > app.coffee

するとapp.coffeeはこんな感じになった。

express = require("express")
app = module.exports = express.createServer()
app.configure ->
  app.set "views", __dirname + "/views"
  app.set "view engine", "jade"
  app.use express.bodyParser()
  app.use express.methodOverride()
  app.use express.compiler(
    src: __dirname + "/public"
    enable: [ "sass" ]
  )
  app.use app.router
  app.use express.static(__dirname + "/public")

app.configure "development", ->
  app.use express.errorHandler(
    dumpExceptions: true
    showStack: true
  )

app.configure "production", ->
  app.use express.errorHandler()

app.get "/", (req, res) ->
  res.render "index", title: "Express"

app.listen 3000
console.log "Express server listening on port %d", app.address().port

コメント行は消されちゃうんだね。

app.coffeeを自動変換

今作成したapp.coffeeをベースにしてコーディングしていくんだけど、更新(保存)したらapp.jsを自動で書き出すように設定する。ターミナルをもう1枚立ち上げておいて、coffeeコマンドでapp.coffeeが更新されてるかどうかを監視しておく。

$ coffee -wc app.coffee
20:14:15 - compiled app.coffee

こうしておくと、以降app.coffeeが更新されるたびに自動でコンパイルされてapp.jsが上書き保存される。

JadeとSass

HTMLをJadeで記述するのと、CSSをSassで記述するのは、expressコマンドの自動生成時に指定してあるので、基本的には何も設定することはないかな。

  • views/layout.jade と views/index.jade
  • public/stylesheets/style.sass

それぞれjadeファイルとsassファイルを適当に編集していけば良さそう。…と思ったら! なんとExpressで使えるSassは、Sinatraで使えるSassとは違うシロモノだった!
以降、次回に続く。


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